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東都幻想工房

同人サークル・東都幻想工房の近況等を報告するブログです。 また、二次創作小説等も掲載しています。

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~艦隊これくしょん 佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:その53~【二次創作小説】

この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。

佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その6

 数日後、明石に頼んでいた対空機銃が完成したので、早速、受け取りに工廠に赴いた斉藤であった。工廠の作業台の上に2つの機銃が並べられていた。よくに見ると微妙に違う。
 「提督、お待たせ致しました。依頼物が完成しました」
 「2つあるようだが微妙に形が違うように見えるな。右側が少し大きいかな」
 「さすが提督、その通りです。こちらが7.7mm機銃。そしてこちらが12.7mm機銃になります」
 「7.7mm機銃と12.7mm機銃は形が似ているがどう違うのだ?」
 「えーー、単純に言ってしまいますと上位互換です。とにかく、敵艦載機を撃ち落す事について機銃は基本中の基本です。これなら主砲で狙うよりも効率がいいです。早速、試し撃ちもとい実戦で使ってみてください」
 明石によるとほとんどの艦娘がこの機銃を装備する事が可能であるようだ。現在攻略中の海域の状況を考えると、高速戦艦や重巡の火力は落としたくないので、艦載機に苦い思い出がある磯波と潮にそれぞれ持たせる事にした。丁度、出撃分の燃料は溜まっていたので、早速出撃する事となった。
 「日が高い時に出るのは新鮮ですね」
 既に時間は昼を回り、14時になろうとしていた。今回は対空母戦との戦闘経験をあげるためと斉藤は言っていたので、主力部隊の撃破ではなく、近くにいる適当な空母を有する艦隊と交戦するのが目的であった。
 「とにかく、以前に軽空母が出てきた海域に向かいましょう」
 磯波がそう言うと、鳥海が偵察機を飛ばした。

続く
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東都幻想物語~ Touto Genso Story Episode Ⅲ ~【小説版】第6章・その3

東都幻想物語~ Touto Genso Story Episode Ⅲ ~【小説版】
第6章 突撃した所はハズレでした。・その3


 城の地下というのは、牢屋や地下水路等が張り巡られているイメージがあるが、このサウザントリーフ王国はそうではなかった。牢屋や拘置状等は別の場所に作ればよく、ぶっちゃけていえば警察署等の施設が別にあるため、わざわざ作る必要はないのであった。この城の地下では軍の設備の一部や備蓄倉庫が広がっているが、たくさんの通路が張り巡らされているため、
 「さてどうする兄さん?」
 「クラル姫がいる所を見つければ大当たりだが、そう簡単には行かないだろう。まずは、今回の事を知っている人間を探す!」
 「了解!結局は手当たり次第ってことね」
 2人は、城の地下の扉という扉を開けまくり、まるで家捜しのような動きである。倉庫を開けた時は即閉めであったが、サウザントリーフ兵の休憩室を開けた時は、紗江が中にいる兵士に襲い掛かかり、知らないとわかるとその場に投げ捨てていた。それを繰り返しつつ、通路で時たま、兵士と遭遇するが軽く往なしながら、扉という扉を開けていった。そして30回程、扉を開けた時の事だった。葡萄色のローブ、そして葡萄色の帽子や口元を覆うヴェールのような物をつけており、どこかの民族衣装を思わせている。ローブの中に導師服のような前掛けを着ているのもわかる。その他の特徴と言えば、目元付近以外は素肌を晒していない事と帽子から覗いている猫耳であった。
 
“ものすごく怪しい奴がいる!!”
 
 紗江と大治郎の頭は一瞬でその事でいっぱいになってしまった。
 「あなた達。今、私の事を“怪しい”と思ったでしょ!?」
 図星である。いや、それ以外に表現のしようがなかった。その怪しい人物が“パチンッ”と指を鳴らすと、ドアが閉まり、ガチャリという音がする。状況から見て何かしらの精霊術を使ったようだ。見た目の格好からして精霊術師である事は間違いない。役職は司祭だろうか。

続く

~艦隊これくしょん 佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:その52~【二次創作小説】

この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。

佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その5

 「各艦、対空戦用意!」
 磯波の掛け声と同時に全員が砲塔を上空に向け、敵艦載機が接近してくると同時に主砲を発砲する。対空機銃ではないので、効果はお察しであった。艦載機にはロクに当たらず、艦載機からの銃撃、魚雷攻撃を受けてしまったのだ。その結果、磯波と金剛が小破、潮が中破程度のダメージを受けてしまった。
 「あーもー、最悪デース」
 空母がいない場合は対空機銃等、敵艦載機に対向できる有効な装備がなければ被害が大きくなる。今回はその良い例であった。この海域やそれ以降の海域に出る度、空襲に遭うだろう。佐潟鎮守府に空母が配備される日が一日でも早く来て欲しいと願うばかりであった。艦載機が戻っていった方向に進行を続けいた一行は、海上を進む人影を発見。間違いない深海棲艦である。相手深海棲艦の数は6隻。軽巡が2隻、駆逐が2隻、そして大きな中華鍋を深々と被ったような深海棲艦が2隻。大井によると軽空母のヌ級との事だ。先程、空襲を仕掛けてきたのはこのヌ級だったのだ。相手もこちらの姿を確認したのか、向きを変えこちらに迫ってくる。それにあわせるかのように、ヌ級の口が開きそこから艦載機が発進してくる。この距離では金剛の砲撃も届かない。
 
ガガガガガガッ!チュドーン!チュドーン!
 
 「きゃああ!」
 先制の航空攻撃により磯波がダメージを負い、中破状態にされてしまう。
 「リベンジです!ファイアー!!」
 金剛がヌ級に向けて砲撃を行う。事前の情報によると、空母系の相手は中破状態まで損壊させれば、艦載機は飛ばす事ができなくなるのだ。しかし、ヌ級への砲撃を駆逐イ級が庇った。イ級は沈んでいったがヌ級は無傷であった。
 「むかつく事をするわね」
 大井と鳥海が射程圏内に入った深海棲艦に向けて砲撃を行う。残っていたイ級とヌ級に命中。イ級は撃沈したが、ヌ級は小破といった所だろうか。若干、艤装が壊れた程度に留まっている。
 「すみません。効果的なダメージではないようです」
 相手の軽巡ホ級が一斉に魚雷を放つ。それに負けじと、大井と鳥海が魚雷を放つ。磯波と潮は中破状態のため魚雷を放つ事ができない。それに合わせるかのようにヌ級から艦載機が飛び立ってくる。
 「全員、増速!魚雷のコースから退避し、艦載機への攻撃に対応してください!」
 
ガガガガガガッ!
 
 再び、艦載機の攻撃に晒されるが何とか直撃を避ける事に成功する。回避後すぐに金剛と磯波、潮の3隻同時砲撃で手負いのヌ級を1隻沈める事が出来たが、このまますれ違うように深海棲艦と離れていき、戦闘は終了となった。
 「今日はもう戻りましょう。このまま進撃しても十分な打撃を与える事はできず、被害を拡大させるだけです」
 「それには賛成です。この先にも空母を伴った艦隊がいるはずです。見つかる前に戻って体勢を立て直しましょう」
 磯波の提案に鳥海が同意する。他の3人も同じ意見であった。斉藤に連絡後、鎮守へ戻っていった。
 
戦闘結果
 味方被害状況
  ・磯波:中破
  ・潮 :中破
  ・金剛:小破
  ・鳥海:軽微
  ・大井:軽微
 
 戦果
  ・駆逐イ級:4隻撃沈
  ・駆逐ロ級:1隻撃沈
  ・軽巡ホ級:1隻撃沈
  ・軽空母ヌ級:1隻撃沈

続く

~艦隊これくしょん 佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:その51~【二次創作小説】

この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。

佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その4

 進撃中、偵察機から通信が入った。どうやら、進軍している敵艦隊を発見したようだが、次の瞬間、鳥海は顔を歪めた。
 「どうしたんですか?」
 「偵察機から敵艦隊の情報の連絡があったのですが、突然変な音がして途切れてしまったのよ」
 偵察機未帰還。すなわち、偵察機が敵に撃ち落された可能性が非常に高い。艦載機が飛び去った方向を一同全員で視線を送る。
 『どうした?戦闘区域のど真ん中で止まっていると的になるだけだぞ』
 「提督、実は・・・」
 磯波は偵察機が戻ってこない事を簡単に説明した。
 『成程。それなら尚更、そこに留まっているのは危険だ。空母を含む編成なら敵の艦載機がすぐに飛んでくるかもしれないぞ。今すぐ、決めるんだ。引き揚げるか、それとも進撃を続けるか。磯波、君が決めるんだ』
 斉藤からの通信を聞いた磯波は、一息ついてから、
 「わかりました。このまま進みます」
 『わかった。偵察機の補充の用意を明石に伝えておく。無理だとわかったらすぐに逃げろ。以上だ』
 「了解しました。皆さん行きましょう!」
 偵察機が消息を絶った方向へしばらく進撃を行うと上空に黒い小さな影が見えたと潮が言った。広大な大海原から見える空に小さな影といえば、渡り鳥であれば風流であるが、今のご時勢それは期待できない。友軍の偵察機の可能性があるが、周囲に友軍がいる情報はない。残った答えは、深海棲艦の偵察機という事になる。もし、相手の艦隊に空母がいれば、攻撃機や爆撃機を飛ばしてきてこちらを攻撃してくるだろう。誰しもが航空攻撃を予想していたが、それは現実となった。進撃方向の空より、黒ゴマのような小さな影がいくつか見えてきたのだ。それは一直線に磯波達に向かってきたのだった。そう、深海棲艦が航空戦を仕掛けてきたのだ。

続く

東都幻想物語~ Touto Genso Story Episode Ⅲ ~【小説版】第6章・その2

東都幻想物語~ Touto Genso Story Episode Ⅲ ~【小説版】
第6章 突撃した所はハズレでした。・その2

 「撃て撃て!絶対に城内に入れるな!」
ガガガガガガガガッ!ドゴーン!!ドゴーン!!
 市街地ではないため、サウザントリーフ王国の兵士達は遠慮なく砲撃を行ってくる。もともと、城は戦うためにあるものだ。
 「近接攻撃部隊、前へ!」
チェストー!!
 剣を持った集団が2人めがけてやってくる。
 「うわぁ・・・。暑苦しいわね、アレ。ああいうのは苦手だから、兄さんお願いね」
 「だったら、そっちは銃撃している奴らをなんとかしろ!隙を見て城内に入るぞ!」
 同士討ちを防ぐため、剣を持った集団が集まる時に砲撃が止まる。紗江は集団と交錯した時、集団の一人を踏み台にして、塀の方へと昇っていった。
 「一人そっちに行ったぞー!撃てー!」
 紗江の方に激しい砲撃が放たれる。精霊銃や戦車砲、ありとあらゆる砲撃が紗江を狙ってくる。
キンッ!ドガッ!ガキッ!ドゴッ!
 大治郎がサウザントリーフ王国の近接戦闘部隊をバッタ、バッタと叩き伏せている。もちろん峰打ちであるが、かつて大昔にあったという“時代劇”のような動きだ。刀や拳を交えた攻撃でどんどん倒していく。さながら大乱闘だ。時を同じくして塀の上から兵士の悲鳴が聞こえてくる。赤紫色の光の柱が塀の端へと向かっている。紗江が呪爪連波陣を放ったのだ。限られた移動スペースしかない塀の上では逃げ場は少ないため、兵士が、土嚢が、砲台が吹っ飛ばされて、ドボン、ドボンと堀に落ちていった。塀の上を突き進む紗江はそのまま城内への入り口へと向かう。
 「一人、入り口に向かっているぞ!地上射撃部隊、目標変更!撃てー!」
 「おっと、そうはさせるか!」
 戦車や精霊銃持った兵士が銃口を紗江のいる方角へ向けるが、大治郎が近くにいる兵士を乱暴に掴んでは投げ、戦車の砲身にぶつけたり、射撃部隊に投げ込む。射撃部隊が混乱している間に、肉薄した大治郎に戦車は叩っ斬られ、兵士が幾人かふっ飛ばされてしまった。そのドサクサに紛れて、大治郎達は窓を叩き割りながら城内に進入した。
 「本部!こちら城門部隊!2人は強行突破し城内に侵入!こちらも追って城内に突入する!」
 城外にいた兵士達は慌しく、城内に入っていくがその表情は、2人に勝てるのかという疑問が浮かんでいた。
 「で、兄さんどこから調べる?」
 「まずは地下からだ」

続く

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