この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その6
数日後、明石に頼んでいた対空機銃が完成したので、早速、受け取りに工廠に赴いた斉藤であった。工廠の作業台の上に2つの機銃が並べられていた。よくに見ると微妙に違う。
「提督、お待たせ致しました。依頼物が完成しました」
「2つあるようだが微妙に形が違うように見えるな。右側が少し大きいかな」
「さすが提督、その通りです。こちらが7.7mm機銃。そしてこちらが12.7mm機銃になります」
「7.7mm機銃と12.7mm機銃は形が似ているがどう違うのだ?」
「えーー、単純に言ってしまいますと上位互換です。とにかく、敵艦載機を撃ち落す事について機銃は基本中の基本です。これなら主砲で狙うよりも効率がいいです。早速、試し撃ちもとい実戦で使ってみてください」
明石によるとほとんどの艦娘がこの機銃を装備する事が可能であるようだ。現在攻略中の海域の状況を考えると、高速戦艦や重巡の火力は落としたくないので、艦載機に苦い思い出がある磯波と潮にそれぞれ持たせる事にした。丁度、出撃分の燃料は溜まっていたので、早速出撃する事となった。
「日が高い時に出るのは新鮮ですね」
既に時間は昼を回り、14時になろうとしていた。今回は対空母戦との戦闘経験をあげるためと斉藤は言っていたので、主力部隊の撃破ではなく、近くにいる適当な空母を有する艦隊と交戦するのが目的であった。
「とにかく、以前に軽空母が出てきた海域に向かいましょう」
磯波がそう言うと、鳥海が偵察機を飛ばした。
続く
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