この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。
佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その9
『陣内提督より救出する艦隊からの通信が途絶えたそうだ。そこから、友軍の艦数を確認できるか?』
「はい!友軍は全部で5人。何とか耐えているようですが、損害が酷いのが確認できます!」
『提督!敵艦隊との位置が把握できました。友軍艦隊の間に敵増援部隊、友軍艦隊の奥に敵主力部隊。戦艦がいるのは奥の敵部隊になります』
『まずいな。今の友軍の損害を考えたら、戦艦の一撃が致命傷になりかねないぞ。各員、友軍に接近!まずは、敵増援部隊の動きを乱せ。砲撃と魚雷を交互に使え!友軍をこちら側に脱出させるんだ!金剛は奥にいる戦艦を狙え!友軍を狙わせるな!』
通信が終わると同時に4人が魚雷を放つ。友軍に当たるかもしれないが、そうは言ってられる余裕はない。友軍にも魚雷を放った所が見えていたので、ちょっとした騒ぎになっているようだ。それに合わせて金剛が砲撃を行う。上手くあたるかわからないが、ル級に注意をこちらにひきつけるのが狙いだ。続けて鳥海と大井が砲撃を行い、増援部隊のイ級を一隻沈める。増援部隊の無傷のヌ級が艦載機を、飛ばしてくる。
「ここは私も頑張る時なのです!」
磯波と潮が飛んでくる艦載機に向けて機銃をセットする。タタタタタタタタタッと乾いた音が新たに取り付けられた機銃から放たれる。主砲とは違い小刻みに放たれる砲弾が、敵艦載機を落とす。
「何機か抜けてきたわよ!」
大井が叫ぶ。敵艦載機からビームのような光が飛んでくる。
「Woah!危なかったデース!大井に鳥海、あの空母をやってしまってクダサーイ!」
「わかりました。金剛さんは引き続き、戦艦の注意を払ってください」
金剛からの要望を鳥海が返答する。
「大井さん、お願いします!合わせて下さい」
連装砲を向ける鳥海に合わせて、大井も構える。
「よーく狙って・・・・、撃てーー!」
ドゴォーーン!・・・・・・・・・・ボギャ!!
放たれた砲弾は、見事にヌ級に命中!撃沈とまではいかなかったが、艦載機の発着をできなくさせるのには十分なダメージだ。
ドゴン!ドゴン!
敵増援部隊に十分接近したため、磯波と潮が砲撃を行う。軽巡ヘ級やイ級がそれを回避するために陣形を乱す。
続く
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