この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第8章・その12
「敵艦隊接近!砲雷撃戦に移行します!」
敵艦隊は軽巡ヘ級・1隻、軽空母ヌ級・1隻、駆逐ロ級・2隻、駆逐ハ級・1隻の軽5隻の部隊だ。三式弾と対空機銃で敵艦載機を追い払えたのは、ヌ級が1隻であったためだ。
「三式弾を交換中デース!リロード中は援護をお願いしマース!」
「わかりました!軽空母は私が狙います!」
鳥海が20.3cm連装砲を構える。敵旗艦を見つけて撃破するのが目的のため、ここで手こずる訳にはいかない。鳥海の目が鋭くなる。
ドーン!!
放たれた砲弾は真っ直ぐヌ級へ向かう。派手な爆発音がして見事直撃。撃沈まではいかなかったが中破状態は確実だ。これでヌ級の艦載機は飛び立てない。無力化したのも当然だ。
「魚雷を打たれる前に決着をつけるわよ!」
大井がロ級に向けて砲撃を開始する。数を減らすと言う点を考えて駆逐艦を狙う。中距離砲でここいらの駆逐艦に大ダメージを与える事ができる。もちろん、クリティカルなら1撃で海の底に帰す事ができる。大井が放った砲弾はロ級に当たり、そのまま沈んでいった。
「リロード完了!撃ちマース!ファイアー!!」
三式弾から通常弾にリロードし直した金剛がヘ級を一撃で葬る。残されたロ級とハ級は、瞬く間に2隻が沈められ、ヌ級が無力化された事を受けて、踵を返し、来た方向へと逃げ出したのである。それを追う様にヌ級も進路を変えたが、磯波と潮の砲撃を受けて、ヌ級は沈んでいった。
続く
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