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東都幻想工房

同人サークル・東都幻想工房の近況等を報告するブログです。 また、二次創作小説等も掲載しています。

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~艦隊これくしょん 佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:その38~【二次創作小説】

この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。

佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第六章・その6

 「零式水上偵察機、中々できませんね」
 「そろそろ完成しそうな雰囲気もありそうですが・・・」
 調理場兼食堂で磯波と潮が魚を捌きながら、昨日の作戦会議で話した事について話していた。磯波は昨日戻ってきてからというもの、入渠施設で元のコンディションに戻るまで、ずっとのびていたのであった。そのため、戦艦は夜戦まで放っておく。日が出ている間に随伴艦を倒すという事を聞けなかったのである。
 「私達にそれは装備できないわよ」
 大井が発泡スチロールの箱を抱えて入ってくる。中はもちろん、おすそわけの魚である。
 「それと1つお知らせ。その偵察機、さっき完成したそうよ」
 「ええ、本当ですか?」
 「もちろん、さっき大淀が鳥海を呼びに行ったわよ」
 零式水上偵察機が出来たという事は、近く再出撃があると言う事だ。呑気に干物を作っている場合ではなくなるだろう。
 「魚が小さいわね。これじゃあ揚げ物にするしかないわね」
 そんな空気の中、大井は箱の中身を見て呟いていた。
 
ブーーーーーーーン・・・・・・。
 
 気持ちよく晴れた空に緑色の水上機が港上空を旋回している。港の水面に鳥海が偽装をつけて立っている。
 「どうだ?水上機の調子は?」
 「司令官さん、中々のいい感じです。多分、前に使っていた経験が残っているのだと思います」
 海の上に佇む鳥海に手漕ぎボートで斉藤が様子を見に来た。どのような感覚かはわからないが、水上機と艦娘はリンクしており、水上機から得た情報はすぐに艦娘に伝わるというのだ。頭の中にモニターが映っているのが見えるのだろうか。
 「一度、実戦で水上機の錬度も上げておいた方がいいだろう。近く、以前の海域に出撃するようにしよう」
 水上機自体にも熟練度がある。実戦で使用すれば使用するほど、熟練度が上昇し、性能が上がるのである。実際にコロボックルが乗り込んでいるのを見たので、コロボックルの操作技術が上がるためだろう。早速、出撃の予定が組み立てられ、鎮守府近海の海域に出撃した。

続く
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