この小説は艦隊これくしょん~艦これ~の二次創作小説です。佐潟2174艦隊・オンボロ鎮守府:第六章・その3
ハ級とロ級がそれぞれ魚雷を放つ。チ級がいなくなってしまったため何とかその代わりを務め、戦術を維持するつもりのようだが、あからさまに魚雷の量が違う。4人は難なくそれを避け、再び鳥海と大井の主砲から砲弾が発射される。その砲弾はハ級1隻とロ級1隻に命中した。瞬く間に3隻を喪失した相手は撤退を始めたようだ。
「ここは私も頑張るときなのです!」
「が、頑張ります!」
後ろの駆逐ハ級に向けて磯波と潮が発砲。
ドゴォッ!
ギョオオオォォォォーー!!
2人が放った砲弾は見事命中。2人分の主砲の直撃喰らったハ級は断末魔を上げながら沈んでいった。
「さあ、残りはあと1隻よ!」
大井が意気込んで叫ぶ。相手の戦法が外れてか今回の戦闘の流れはこちらにあった。相手の戦術をマネする訳ではないが、鳥海を除く3人はヘ級に向かって魚雷を発射する。ヘ級は魚雷を撃たれた事に気がつき、魚雷の軌道から外れるため向きを変える。しかし、その時に鳥海が砲撃を行う。発射された砲弾はヘ級には当たらなかったものの、進行方向を塞ぐように着弾し水柱を上げる。その影響でヘ級は怯み、速度が落ちた所に魚雷が一発命中!小破とはいかなかったが、怯んだ瞬間に鳥海を除く3人の砲撃が命中し、ヘ級は沈んでいった。気がついてみれば、敵主力艦隊に対して無傷の完全勝利であった。
「戻ったか!とても良い戦果だったな。これなら新しい海域にいける許可が一発で下りるだろう。今日はもう自由に過ごしていいぞ」
とは言うもののこの周辺に娯楽施設はと言われる物が無いのは周知の通り。あるものはコンビニへ、あるものは魚釣りと思い思いに過ごす事になった。
続く
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